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このページはトップページの中のシンポジウム・フォーラムの中の日英都市再生シンポジウム II ~英国・大阪の都市再生への取組み~です。

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シンポジウム・フォーラム

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日英都市再生シンポジウム II

~英国・大阪の都市再生への取組み~

フォーラム開催概要

日時 平成18年2月21日(火)14時00分~17時00分
場所 御堂筋アクセスビル3階 アクセスホール
主催 大阪市 英国総領事館
後援 御堂筋まちづくりネットワーク

講演の各説明資料はPDF形式でのご提供となります。PDFファイルをご覧いただくには、アドビリーダー(無償)が必要です。

開催趣旨

創造的な人材の集まる魅力あるまちづくり

大阪市では、民間の投資を呼び込み、創造的な人材の集まる魅力あふれる街づくりを目指し、国内外でさまざまなシティプロモーションを展開しております。その一環として2003年に開催しました『日英都市再生シンポジウム』の第2弾を開催しました。今回は英国で先進的なまちづくり活動を展開する建築家3名と開発事業者3社を招き、現在、世界で最も活況を呈する英国の都市再生の最新状況の報告を受けるとともに、大阪市からは関西経済の起爆剤として期待される北梅田をはじめとする都市再生の取組みについて紹介し、日英両国の都市再生の進展を図ることを目的としています。

基調講演概要

英国の都市再生への戦略と実践

Robert Hudson-英国貿易投資省 建設部都市再生担当官

都市の再生のねらいは都市の競争力を高めるところにあります。本日は、英国においてどのように都市の競争力を高めたかについて、「Greenグリーン(エコ)」、「Renovation再生」、「Brandブランド」の3つのテーマに関して、それぞれ建築家とデベロッパーによるチームによって事例紹介を用いた講演を行ないます。

都市再生を成功させるためには、官がリーダーシップを取ること、企業(民)の活力を活用すること、コミュニティが参加することが重要だと考えます。大阪北梅田計画に類似していると思われるKing’s Crossキングスクロスでは、官はコミュニティとの協議を行なうとともに海外からの投資を誘致し、デベロッパーは6年間もの期間を費やして積極的な土地の高度利用の計画を具体化しました。また、コミュニティの参加により安全で清潔なまち、案内板等の情報、子供のためのスペースの確保、リラックスできる空間が求められることが分かり、設置しました。

このように良い都市再生は、官・民・コミュニティのパートナーシップによって生まれるものと考えます。

英国の都市再生への戦略と実践の説明資料(PDF:2.2MB)

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講演概要

1)持続可能な都市の設計

建築家 David West -STUDIO EGRET WEST社
デベロッパー Pate Halsall -BioRegional Quintain Limited社 社長

BioRegional Quintain社のビジネスの根幹には「持続可能性」があり、「One Planet Living同じ地球上でのくらし」というコンセプトのもと、全世界に事業展開しています。「持続可能性」のためにはまちは建築面のみならず、人々の生活様式にも注目しなければなりません。

持続可能な都市の設計においては、「coolかっこいいこと」が必要で、人々の既成概念を変える必要もあります。Brightonブライトンでは様々なアーキテクトの参画を得ているが、北梅田でも多数のアーキテクトの参画に期待しています。人の目を惹く様なデザインをすることにより、注目を受け人々に考えさせることができ、様々な発想が出てくるものです。これは開発に必要なコミュニティの参加を促すことにもなります。

Middlehaven Dockミドルヘブンドックでは、20年間放置されていた廃墟を再開発しました。まず市長が原動力となりコミュニティと協議をしたところ、コミュニティが活気を求めていることが明らかになり、ワークショップを実施してデザイン性の高い計画をすることができました。

Manchesterマンチェスターでは大都市と郊外の中間的な中層階建物による街並の開発を行い、同時に都市インフラの整備を提案しました。都市インフラのひとつとして、都市部に「緑」を持ち込むことが都市再生には必要で、私は大阪にはもっと緑豊かな空間が必要だと思います。

「自由な発想」が持続可能性のある開発には必要で、大阪の再生にも今までとは違った発想で取り組んでもらいたいと思います。

持続可能な都市の設計の説明資料(PDF:2.9MB)

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2)設計力による都市再生

建築家 Glen Howells ― Glenn Howells Architects社設立者兼社長
デベロッパー Nathan Cornish ― Urban Splash社開発担当アソシエイト・ディレクター

英国では単身世帯が増えているにもかかわらず十分な住宅が供給されていませんでした。住宅供給は、従来は公的機関が行なっていましたが、最近は民間デベロッパーが担うようになっています。英国では「Urban アーバン」は良い印象がなく、人々は郊外に住みたがったものですが、アーバンスプラッシュ社がマンチェスターで都心部に良い住宅を供給したことにより、人々が都会にすむようになったとともに、アパート需要を掘り起こしました。

リバプールでは工場をオフィスとして活用し、再生に寄与しましたが、都市再生においてはデザインにお金をかけることが大切で、良い建築家を使うことによって成功につなげることができると思います。プリマスでは海軍建物の再生を行ないましたが、ここでは新しい建築手法としてモジュラーハウジング手法により、賞も受賞することができたし、ブラッドフォードでは絹工場を近代的なアパートに再生してまちの再生に寄与しました。バーミンガムのダンロップのタイヤ工場では古い部分を一部残し、新たに増築したホテルと一体としました。

このような都市再生においては、建築家は形をデザインする前に、既存のまちや建物の特性や機能を考えなければなりません。シェフィールドではその土地の木材を用いました。アーバンプロジェクトにおいてもその土地の特長を失わないように、リバプールでは駅の再生のためのタワー型の複合ビルの提案をしています。このタワーはまちのシンボルとなるとともに高層化により住居を設けたものです。

オープンスペースも重要で、大阪にも共通することですが、例えばバーミンガムのロタンダでは古いオフィスビル街の再生において、狭い路地の古いまちなみに大通りを作るのではなく、スケールにあった路地として再生し、若いファミリーが駅の近くに住めるようにしました。若者たちが都市を離れないように心がけ、まちの特長を生かして開発することが重要であると考えます。

設計力による都市再生の説明資料(PDF:11.6MB)

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3)英国の革新的な設計と開発

建築家 Paul Davis ― Paul Davis&Partners社
デベロッパー John So ― Grosvenor社ディレクター

ロンドンでの都心部のコンバージョンではコンテクストを意識して設計をしています。つまりコンバージョンにおいては、外装は周辺の建物との統一感を残し、内部はコンテンポラリーなものとしています。例えば、住居の内装は現代的に改修しても、地元の小規模店舗を低層部に配することによって既存のまちなみとの調和をもたらしました。

一方、Chelseaチェルシー地区では古い建物に投資をして、低層階に高級ブティックを誘致してまちの活性化とブランド価値を高めました。

大規模な都市再生では1つのプロジェクト内においても多様な階層の人々のニーズを満たす様にバリエーションを持たすことが必要です。Wappingワッピングの計画では既存の低層アパート街のなかに高層住居棟を組み込みました。高層棟は高度な土地利用のために必要で、高層棟と低層住居との間のオープンスペースに工夫をすることにより調和させています。また、このような大規模プロジェクトになるほどエネルギー利用(省エネ)を考える必要があることも付け加えておきます。

リバプールの再生では、官と民との協力で成功し、開発によってまちの経済的な価値を上げることによって持続可能性が生まれたと思います。

このように、Grosvenorグロブナー社は質の低いところを取り去り、まちの質を高める手法により都市再生を行なっています。各プロジェクトごとにその場ならではの特性や活力を生かして開発を行なうことにより、より良い開発ができると考えており、開発においてはデベロッパー、建築家、コミュニティが協力し、ビジョンを共有することが重要です。

英国の革新的な設計と開発の説明資料(PDF:6.2MB)

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記念講演概要

大阪市の都市再生への取組み

箕田 幹― 大阪市計画調整局長

まちづくりについてこのような講演の機会には、道路・鉄道、景観、建築計画といった空間づくりがテーマでしたが、本日は今後の大阪のまちづくりが変っていくということをお話したいと思います。

これまでのまちづくりにおいてどのようなところが変るかというと、1つはまちの情報化であり、すでに携帯電話などは象徴的な情報端末となっているが、これから開発される北梅田でのまちづくりにおいてもIT技術をふんだんに仕込んでいきたいと思っています。2つ目はまちの管理として「タウンマネジメント」を導入しようとしていて、これはこれまでの空間づくりと同時に考えていかなければならないことです。3つ目は英国側の講演にもあった通り、都市再生は経済再生であるということで、今後の大阪にとっても重要なファクターです。最後に、大阪市にはすでに都市再生本部を設置して取り組んでいるところですが、シティープロモーションという取組みが大事だということです。

現在、大阪市では都心と臨海部を重点的にまちづくりを推進しており、これらのトップアップにより市域全体の活性化につなげたいと思っている。北梅田はこれまでのまちづくりの集大成となり、その成功によって市内のほかのまちが相乗的に活性化していかなければなりません。

北梅田で展開するナレッジ・キャピタルとは都心での研究・製品開発拠点です。なぜ都心かというと、例えば携帯電話で言えば従来は技術者が開発したものをユーザーに押し付けていましたが、現在の発展に至ったのはユーザーからの新たな使い方へのニーズに対応したことによったように、都心こそがユーザーのニーズを吸い上げることができるところだからです。

現在、開発事業者を決めるコンペを実施していますが、このコンペの特長は開発事業者を決定する前に、将来入居を希望するテナントでナレッジ・キャピタルの中核となるロボットやIT関係の事業者を推薦事業者として指定し、開発事業者と協議していただいているところです。

英国の皆さんから、King’s Crossキングスクロスのお話をいただきましたが、北梅田でもこの計画に重ね合わせながら、開発に取り組んでいきたいと思っています。また、本日お集まりいただいた大阪の方々にもぜひとも一緒にがんばっていただくことを期待します。

大阪市の都市再生への取組みの説明資料(PDF:5.0MB)

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